天皇と直接話して自慢しよう!歌会始の儀

天皇両陛下に会って話す機会など、普通に生活しているだけでは夢のまた夢ですよね。両陛下の訪問先で遠くから見るくらいがせいぜいです。しかし、年に1度行われる”歌会始の儀(うたかいはじめのぎ)”というに出席することができれば、近くで見るどころか、お話もできるのです。

歌会始の儀とは

毎年1月に天皇自らがつくった短歌を披露する会、”歌御会(うたごかい)”が開催されていますが、その会が始まる前に行われるのが”歌会始の儀(うたかいはじめのぎ)”です。

年々でお題が決まっていて、そのお題にそった歌を事前に応募し、入選すると歌会始の儀に招かれ、天皇両陛下の前で詠み、質問などをしてくれるのです!

応募は1人1歌で10人の入選枠があります。短歌なんてセンスないと作れない、と思いきや、過去の入選作品をみても案外素朴な短歌も多く、中学3年生がつくった短歌も入選しています。

「実は僕 家でカエルを飼ってゐる 夕立来るも 鳴かないカエル」

2015年の作品

1月14日に開かれました。

皇室

天皇陛下

「夕やみの せまる田に入り 稔りたる 稲の根本に 鎌をあてがふ」

皇后陛下

「来し方(こしかた)に 本とふ文(ふみ)の林ありて その下陰に 幾度いこひし」

皇太子様

「山あひの 紅葉深まる学び舎に 本読み聞かす 声はさやけし」

皇太子妃 雅子様

「恩師より 贈られし本 ひもとけば 若き学びの 日々のなつかし」

秋篠宮様

「年久(としひさ)しく 風月(ふげつ)の移ろひ 見続けし 一本の巨樹に 思ひ巡らす」

秋篠宮妃 紀子様

「日系の 若人かたりぬ 日本への あつき思ひと 移民の暮らしを」

秋篠宮 眞子様

「呼びかける 声に気づかず 一心に 本を読みたる 幼きわが日」

秋篠宮 佳子様

「弟に 本読み聞かせ ゐたる夜は 旅する母を 思ひてねむる」

常陸宮妃 華子様

「新しき 本の頁(ページ)を めくりつつ いづく迄読まむと 時は過ぎゆく」

寛仁親王妃 信子様

「松山に 集ひし多くの 若人の 抱へる本は 夢のあかしへ」

三笠宮 彬子様

「数多ある 考古学の本に 囲まれて 積み重なりし 年月思ふ」

高円宮妃 久子様

「来客の 知らせ来たりて ゆつくりと 読みさしの本に 栞(しをり)入れたり」

高円宮 承子様

「霧立ちて 紅葉の燃ゆる 大池に 鳥の音響く 日本(にほん)の秋は」

召人

春日真木子さん

「緑陰に 本を繰りつつ わが呼吸(いき)と 幸(さき)くあひあふ 万の言の葉」

選者

篠弘さん

「送られし 古本市の カタログに 一冊を選(よ)るが 慣ひとなりぬ」

三枝昂之さん

「音読の 声が生まれる 一限目 明日(あす)へ遠くへ 本がいざなふ」

永田和宏さん

「本棚の 一段分に をさまりし 一生(ひとよ)の量(かさ)を かなしみにけり」

今野寿美さん

「秋の気の 音なく満ちて 指先に 起こしては繰る 本こそが本」

内藤明さん

「開かれて 卓上にある 一冊の 本を囲みて 夕餉(ゆふげ)のごとし」

入選者

五十嵐裕治さん(57)

「二人して 荷解き終へた 新居には 同じ二冊が 並ぶ本棚」

伊藤嘉啓さん(78)

「若き日に 和本漁りぬ 京の町 目方で買ひし 春の店先」

木下瑜美子さん(72)

「大雪を 片寄せ片寄せ 一本の 道を開けたり 世と繋がりぬ」

小林理央さん(15)

「この本に 全てがつまつてる わけぢやない だから私が 続きを生きる」

中川真望子さん(17)

「暑い夏 坂を下れば あの本の あの子みたいに 君はゐるのか」

平井敬子さん(59)

「「あったよね この本うちに」 流された 家の子が言ふ 移動図書館」

古川文良さん(46)

「雉さんの あたりで遠のく 母の声 いつも渡れぬ 鬼のすむ島」

森明美さん(74)

「竹垣の 露地に仕立てた 数本の 太藺(ふとゐ)ゆらして 風わたりけり」

森中香織さん(58)

「本棚に 百科事典の 揃ひし日に 父の戦後は 不意に終はりぬ」

吉楽正雄さん(77)

「おさがりの 本を持つ子は もたぬ子に 見せて戦後の 授業はじまる」

入選の秘訣

過去10年の作品を分析した結果、よく使用される漢字は以下の通りになるので、お題にあわせて、いずれかの字を短歌に組み込めば入選確率があがるかも?しれません。

11回
空/君 7回
6回
夏/朝/母 5回

ちなみに次回、平成29年開催の歌会始の儀のお題は「野」なので、「子」「空」「春」「夏」あたりが組み込みやすそうです。締切は9月30日なので、ゆっくり考えてみてはいかがでしょうか。

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